生命保険大学「生命保険のしくみと個人保険商品」の難易度は?特徴と概要を解説

目次

1. 科目の特徴

「生命保険のしくみと個人保険商品」は、ここまでの業界共通教育制度の中で学習する内容の総まとめと言える内容です。出題範囲は幅広いですが、既習の内容も多く、比較的とっつきやすい科目と言えるでしょう。

2. 試験の難易度

平均合格率77.4%(6科目中2番目)と、生保講座のなかでは比較的簡単な科目と言えます。2011年のカリキュラム改定後、合格率は7割を下回ることは稀で、2016-17年は80%台と易化傾向にあります。

年度合格率
201176.5%
201278.1%
201376.5%
201469.6%
201575.9%
201681.5%
201783.5%
最高83.5%
最低69.6%
平均77.4%
※出典:「生命保険協会110年小史」より生保大学ノートの会が作成。

3. どんな内容なの?

テキストは5章構成となっており、分量は標準的です。各章ほぼ同じ分量になっており、大きな偏りは見られません。各章の概要は下記の通りです。

各章の概要

第1章 生命保険契約
1.生命保険契約の契約形態および締結にあたっての権利・義務について理解する。
2.保険法および保険約款(生命保険・傷害疾病定額保険)の内容を理解する。
3.生命保険契約募集活動にあたってのトラブル事例を検証する。

第2章 危険選択と告知義務
1.生命保険における危険選択の意味を理解するとともに、合理的選択のための基本原則を理解する。
2.危険の要素を理解する。
3.被保険者が危険選択を受ける過程を理解する。
4.被保険者集団の条件と、危険選択の基準を理解する。
5.危険選択の効果の検証方法を理解する。
6.告知義務制度の意義内容および告知義務違反の招く結果について理解する。
7.条件体の意味と引受方法を理解する。

第3章 保険数理の基礎
1.生命表、生存数、死亡数、死亡率、平均余命等の意味とその関係を理解する。
2.保険料計算の前提として収支相等の原則を理解する。
3.平準保険料の仕組みを理解する。
4.純保険料の計算を例題を通じて理解する。
5.営業保険料の計算を例題を通じて理解する。
6.責任準備金の計算方法を理解する。
7.払済保険、延長(定期)保険、転換の仕組みを数理的に理解する。

第4章 生命保険の種類
1.主契約や特約について、種類ごとに基本的な仕組みと特徴を理解する。
2.変額保険.変額個人年金保険の仕組みと特徴を理解する。
3.医療保険等第三分野の保険商品を理解する。

第5章 隣接業界の商品
1.主な共済の組織、共済の種類と主要共済商品の特徴や内容を理解する。
2.損害保険における生命・傷害等に関連する主要商品の特徴や内容を理解する。

※出典:生命保険協会「生命保険大学課程テキスト 生命保険のしくみと個人保険商品」より各章の学習のねらいを抜粋

その他参考

試験まで時間がない方は、テキストより先に過去問から取り掛かることをおすすめします。併せて過去問解説もご活用ください。過去問解説はこちら↓

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