1. 科目の特徴
「生命保険商品と営業」は、個人・団体向け商品や保険会社の営業体制についてまとめた内容となっています。 業界共通教育制度で学んだ内容と重複する部分も多く、テキストのボリュームも少ないため、生保講座の中で最も取り組みやすい科目と言えます。
2001年(平成13年)より現在の8科目構成になったが、それまで生命保険講座は10科目で構成されていた。「生命保険営業」と「団体保険」という科目がまとめられ、現行の内容となった。
2. 試験の難易度
平均合格率89.8%(8科目中2番目)と合格率は高く、生保講座のなかでは簡単な科目と言えます。合格率の推移をみても、数回の例外を除きほぼ90%を上回っています。過去問を解いて準備しておけば大丈夫でしょう。
年度 | 合格率 |
---|---|
2008 | 89.5% |
2009 | 89.5% |
2010 | 97.3% |
2011 | 95.5% |
2012 | 96.2% |
2013 | 92.4% |
2014 | 68.8% |
2015 | 96.1% |
2016 | 81.6% |
2017 | 91.4% |
最高 | 97.3% |
最低 | 68.8% |
平均 | 89.8% |
3. どんな内容なの?
テキストは6章構成となっており、分量は全科目の中で最も少なくなっています。記載内容も具体的なものが多く、比較的平易な印象です。また、演習問題の掲載がない珍しい科目ですが、試験対策上は特に支障はないでしょう。各章の概要は下記の通りです。
1章 生命保険営業をとりまく環境
生命保険営業を行ううえで考慮する必要がある社会の潮流、顧客構造の変化、概要について把握する。
2章 個人保険商品
個人保険商品につきその構造と分類を理解したうえで、終戦直後から最近の生保業界の商品政策の変遷を概観する。
3章 団体保険商品
団体保険・団体年金保険・財形保険といった、団体保険の種類と内容について学ぶ。
4章 生命保険マーケティング
生命保険の販売チャネルや顧客サービスの動向につき理解を深めた後、現在主流となりつつある情報活用型マーケティングについても学習をする。
5章 営業職員マネジメント
生命保険の販売チャネルとして中心を占めている営業職員について、その採用から育成,販売活動と機関の任務・資格制度について学習する。
6章 販売組織
生命保険営業の販売組織の中心となっている支社・機関機構について、その代表的な例を学習する。また、法人営業における法人営業部組織について学習する。
※出典:生命保険協会「生命保険講座 生命保険商品と営業」より各章のポイントを抜粋
4. 頻出単元
下記リンク先のnoteでは、「生命保険商品と営業」の過去10年分(2013-2022年度)16回の過去問を独自に分析し、頻出単元を割り出しました。独自に算出したカバー率をもとに、メリハリをつけてテキストを進めれば、効率的に学習を進めることができます。適宜ご活用いただければ幸いです。
その他参考
試験まで時間がない方は、テキストより先に過去問から取り掛かることをおすすめします。併せて過去問解説もご活用ください。過去問解説はこちら↓
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