生命保険大学「社会保障制度」の難易度は?特徴と概要を解説

目次

1. 科目の特徴

「社会保障制度」では、社会保険を中心に基礎的な知識を幅広く学ぶ内容となっています。
社会保障制度の概要を理解することから始まり、社会保険制度の特質や基本的な役割を学びます。公的年金制度の仕組みや受給条件、医療保険や介護保険の制度概要や労災保険や雇用保険の内容について学び、各制度の現状や課題についても知識を深めることができます。

2. 試験の難易度

平均合格率74.8%(6科目中4番目)と、難易度は中位に位置づけられます。2011年のカリキュラム改定後、合格率が6割台となる年度もありましたが、2016年・2017年は8割を超えており易化傾向にあります。

年度合格率
201176.1%
201262.1%
201370.5%
201473.7%
201571.4%
201683.8%
201785.8%
最高85.8%
最低62.1%
平均67.2%
※出典:「生命保険協会110年小史」より生保大学ノートの会が作成。

3. どんな内容なの?

テキストは6章構成で、6科目の中ではテキストの分量も中位となっています。前述のとおり社会保障制度のなかでも4つの社会保険制度(公的年金・医療保険・介護保険・労働保険)に焦点を当てており、特に第2章の公的年金制度が約1/3と最も多くのページが割かれています。各章の概要は下記の通りです。

各章の概要

第1章 社会保障制度
1.社会保障制度の概要を理解し、現状を認識する。
2.社会保険制度の特質や取扱機関について理解する。
3.社会保険制度の基本的な役割・区分を理解する。

第2章 公的年金制度
1.公的年金制度の概要および仕組みを理解する。
2.老齢・障害・遺族給付の内容と基本的な受給年金額の計算方法を理解する。
3.年金の受給要件や給付の種類および課税関係について理解する。
4.公的年金制度の改正動向を把握する。

第3章 医療保険制度
1.医療保険制度の概要と仕組みを理解する。
2.健康保険の種類と基本的な給付内容を理解する。
3.高齢者医療制度や高額療養費について理解する。
4.医療保険制度の現状と課題を認識する。

第4章 介護保険制度
1.介護保険制度の概要と仕組みを理解する。
2.認定申請からサービス受給までの流れと給付内容・費用負担について理解する。
3.介護保険制度の現状と課題を認識する。

第5章 労働保険制度
1.労災保険・雇用保険の概要と仕組みを理解する。
2.主な給付の種類および給付内容を理解する。
3.労働保険制度の現状と課題を認識する。

第6章 主な医療・年金給付に係る手続きに関する知識
1.被保険者資格の取得方法や必要な変更(異動)手続きを理解する。
2.各制度の適用の継続や移行時の選択・判断ができる。
3.主な受給手続きの方法を確認し、適正な給付を受けるための知識を身に付ける

※出典:生命保険協会「生命保険大学課程テキスト 社会保障制度」より各章の学習のねらいを抜粋

その他参考

試験まで時間がない方は、テキストより先に過去問から取り掛かることをおすすめします。併せて過去問解説もご活用ください。過去問解説はこちら↓

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