生命保険大学「企業向け保険商品とコンサルティング」の難易度は?特徴と概要を解説

目次

1. 科目の特徴

「企業向け保険商品とコンサルティング」は、中小企業を想定した企業保険の基礎と提案方法を学ぶ内容です。
企業形態や会計の基礎を理解し、事業保障や事業承継に役立つ保険提案ができる知識を養います。企業向け生命保険商品や企業年金の基本を学び、企業の福利厚生に応用できる内容です。

2. 試験の難易度

平均合格率70.4%(6科目中3番目)と、難易度は中位に位置づけられます。ただし、2011年のカリキュラム改定後、合格率が6割台となる年度が複数回あり、油断できない科目とも言えます。

年度合格率
201160.3%
201262.8%
201376.6%
201470.0%
201565.9%
201677.7%
201779.6%
最高79.6%
最低60.3%
平均70.4%
※出典:「生命保険協会110年小史」より生保大学ノートの会が作成。

3. どんな内容なの?

テキストは4章構成となっています。6科目の中ではテキストの分量が多い科目です。第1章で中小企業の基礎知識として、株式会社の位置付けや簿記・財務諸表の基礎等を学び、第2章以降の各論に進むという構成です。テキストの分量は概ね各章均等に割り振られています。各章の概要は下記の通りです。

各章の概要

第1章 企業形態の特徴・企業会計

1.中小企業開拓における基礎的な知識として「個人事業」と「法人」の違いを理解する。
2.「会社法」における株式会社についての基礎を理解する。
3.中小企業の定義「会社法」における非公開会社の位置付けを理解する。
4.中小企業を対象とする公的金融機関や国の施策、民間の金融機関について理解する。
5.簿記の基礎を理解し、生命保険に関する仕訳を理解する。
6.財務諸表の基礎について企業会計の仕組みを理解する。

第2章 事例に基づく事業保険の提案
1.生命保険の販売における企業開拓の基礎的な知識として、企業の事業保障対策の基礎を理解する。
2.企業の現状に合わせた事業保険の提案について、その基礎を理解する。
3.事業承継における相続対策を行うにあたり、国の政策の基礎と生命保険の活用を理解する。

第3章 企業向け生命保険商品
1.企業向け生命保険商品の種類・仕組み・特徴を理解する。
2.企業における生命保険の役割・税制を理解する。

第4章 企業年金の基礎知識
1.日本の年金制度における企業年金の基礎を学ぶ。
2.各企業年金制度の概要を理解する。

※出典:生命保険協会「生命保険大学課程テキスト 企業向け保険商品とコンサルティング」より各章の学習のねらいを抜粋

その他参考

試験まで時間がない方は、テキストより先に過去問から取り掛かることをおすすめします。併せて過去問解説もご活用ください。過去問解説はこちら↓

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