生保講座で優秀賞を獲得する勉強法【完成度重視】

  • 優秀賞の条件がわかります。
  • 生命保険講座の勉強法がわかります。

生命保険講座の受験者のなかには、何かしらの目的意識をもって「優秀賞」全8科目の合計点が720点以上)を狙う方もいるのではないでしょうか。生保講座の平均点は70-80点ですが、受験者層が生命保険会社の総合職中心ということもあり、「優秀賞」獲得となるとそれなりに難易度が高いと言えます。今回は、優秀賞の獲得に絞ったストラテジーをお伝えします。

優秀賞は狙わず、最小の労力で合格したいと考えている方は「生保講座を最短で合格する勉強法」をご覧ください。

目次

1. 優秀賞の条件と価値

優秀賞の要件は「受験初年度から2年以内に8科目それぞれ初回受験で合格し、かつ合計点が720点以上」です。つまり、下記をすべてクリアする必要があります。

  • 全科目受験1回目で合格
  • 8科目合計点が720点以上
  • 2年以内

優秀賞を獲る人は多くないため、人事評価的にはプラスになるようです。ただし、生命保険講座はあくまでも生命保険協会が実施する業界試験で、世間的には知名度はなく、資格によるアピール効果は望めないと思っておく方がよいでしょう。
合格するだけの勉強と異なり、一般的に2科目づつ受験していくこともあり、それなりの学習量が必要です。コスパの点では微妙ですが、社内での異動の希望を通すためであったり、地位保全には役立つものと思います。ちなみに、優秀賞を獲得すると生命保険協会から賞状がもらえます。

2. 出題形式とストラテジー

出題形式

まずは出題形式の再確認。問題は全50問、5つに区分されています。出題形式と配点は以下の通りです(出題形式は各科目共通)。

スクロールできます
問題出題形式配点
問題1~20穴埋め問題。語群の中から適切なものを選択。【20点】1点×20問
問題21~253肢問題。正しいものを選択。【20点】4点×5問
問題26~303肢問題。間違っているものを選択。【20点】4点×5問
問題31~40正誤問題。正または誤を選択。【10点】1点×10問
問題41~505肢問題。正誤と語句の適切な組み合わせを選択。【30点】3点×10問

ストラテジー

ストラテジーを配点から考えてみましょう。

結論を言えば、全問正解を目指して勉強する必要があります。そして3肢問題(問題21~25、26~30)と5肢問題(問題41~50)で、いかにして得点を落とさないかという点にかかってきます。

特に3肢問題(問題21~25、26~30)は1問4点と高配点なので、取りこぼせません。全問正解は難しいですが、落としても1問までです。

ボーダーライン

ボーダーラインをシミュレーションしてみました(下表)。問題21~25、問題26~30を1問ミス、問題41~50を1問ミスまでに抑え、残りの問題1~20、問題31~40でそれぞれ1問ミスまでに抑えられれば、クリアです。

スクロールできます
問題90点合格に必要な点数配点
問題1~20【19点】1点×19問(1問ミス)【20点】1点×20問
問題21~25【20点】4点×5問(0問ミス)【20点】4点×5問
問題26~30【16点】4点×4問(1問ミス)【20点】4点×5問
問題31~40【5点】1点×9問(1問ミス)【10点】1点×10問
問題41~50【27点】3点×9問(1問ミス)【30点】3点×10問
合計91点【100点】

3. 勉強法

基本的には過去問中心の学習になります。学習のポイントは、過去問を繰り返し解いて間違いを含む選択肢を憶えることに尽きます。最短合格狙いの勉強法との相違点は下記の3点。

  • 過去問は最低5回分解く
  • 一度解いた過去問を再度解き直して100点を取れるようにしておく
  • 最後にテキストも通読して基本的な部分は理解しておく

優秀賞狙いの勉強法を(1)~(5)のステップに分けてみました。

(1)軽くテキストを読む

・何が書かれているか把握する程度に軽くテキストを読みますあまり時間をかけないようにしてさっさと過去問に移りましょう。
・ここで、出題されやすい単元を中心にメリハリをつけてテキストを読むと効率的に学習を進められます。「過去問出題分析」をご活用ください。

(2)前年の過去問を解く→答え合わせ→解き直し

①前年の過去問フォームA~Cの3パターン解く

  • 過去問を解く際は、本番と同じ80分時間を計る
  • 問題21~25、26~30、31~40の正誤問題を解く際は、間違っていると思うところにアンダーライン
  • できれば正解を書き入れながら解き進める

何回分か過去問を解いていけば「なんかこの文章…おかしいな…」という感覚を持てるようになります。この感覚を大事にしてください。

②過去問の答え合わせ

正誤問題の正答率を上げるため、選択肢のどこが間違っているかひとつひとつ丁寧にテキストに戻って確認し、正しい文章に直しましょう。この確認作業が最も面倒で時間がかかりますが、最も重要です。

ここで「過去問解説」を使えば、テキストを使わずにより効率的に答え合わせをすることができ、時間短縮できます。是非ご活用ください。

③過去問の解き直し

再度、過去問を解き直します。一度答え合わせをした問題なのでほとんど正解するかと思いますが、出題フレーズの記憶の定着を図ります。解き直しで、偶然正解してしまった部分等が浮き上がります。できれば100点が出るまで繰り返しましょう

(3)前々年の過去問を解く→答え合わせ→解き直し

前々年の過去問フォームA~Cの3パターン解きましょう。(2)と同様の手順で解く→答え合わせ→解き直しを繰り返しましょう。

(4)旧形式の過去問を解く→答え合わせ→解き直し

必須ではありませんが、可能であれば旧形式の過去問も出題傾向がほぼ同じなので解いておきましょう。(2)と同様の手順で解く→答え合わせ→解き直しを繰り返しましょう。ただし、法改正などで一部正解が異なる場合があるので注意が必要です。

(5)過去問を読む→おぼえる

正しい文章に直した過去問の選択肢を読み込みます。同じ箇所が出ることも多いので、解き終えたあとも忘れてしまわないようにしましょう。

4. 最後に

お気づきのように「優秀賞」を狙うにはそれなりの労力がかかります。どちらかというと日頃の業務と平行して学習する時間を確保するというところに難しさがあるとも言えるかもしれません。休日の自由時間が犠牲になったと感じることもあると思います。それだけに「優秀賞」が取れたときの達成感は格別です。「優秀賞」、獲得できますように!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次